僕には見えている~オークリーとTALEX~
7月17日(日)。天気、曇り。
今日は度付きサングラスのお話をしていこうと思う。
バイクや車の運転をする際は基本サングラスを付けている。
写真は以前愛用していたモンベルのトレールグラス。
先日、免許更新があり視力は問題なかったのだが、ここ2年ほどで左目の乱視が強くなってしまった。
日常生活ではさほど問題ないのだが、車両の運転をする際には多くの情報をいち早く察知することが大切であり、目の疲労を抑える目的でも眼鏡をかける方がいいだろう。
しかし、眼鏡をかけるのは少し抵抗があった。
昨今は伊達メガネを利用した眼鏡ファッションの流行もあり、眼鏡は視力矯正のためだけのアイテムではなくなりつつあるが、今まで眼鏡に触れてこなかった私のような人は、眼鏡をかけるうえで抵抗があるのではないだろうか。
そんな中色々と調べてみるとスポーツ用のサングラスで度付きに対応しているアイテムが最近多く出てきていることを知り以下の条件でいろいろと合うものを調べてみた。
①テンプルが細め
スポーツサングラスは基本的にテンプルが太めであるが、ヘルメットをかぶって使用することを考慮するとテンプルが細めのフレームが求められる。
②目の端までラウンドしている
以前一度だけ眼鏡を使用してバイクに乗ったことがあるのだが、視界の隅にある眼鏡のフレームやレンズの端がすごく気になってしまったので、今回は顔の形にそったハイカーブレンズのもので試したい。一般的な眼鏡は4カーブと言われ、カーブがきつくなっていくにつれてカーブの数が上がっていく。
以上の条件で探し、現在使用しているのがオークリーのFLAK BETA(フラックベータ)である。フラックシリーズは何種類かあるのだが、フラックベータは他のフラックシリーズには使用されているテンプルのイヤーソックと言われるラバー素材がないためテンプルが細く、エントリーモデルという位置づけのため値段が少し安いのが特徴だ。
またフラックシリーズは8カーブのフレームのため、顔に沿ってしっかりと目の端までレンズがきており、眼鏡使用時に気になった「フレームの端が視界にある違和感」を感じることはなかった。最初は広い時間帯で使用できるミラーの調光レンズを入れていただいた。
ここで少しレンズの話になってしまうが、一般的にハイカーブの度付きレンズを入れる場合はレンズの湾曲が強いため、使用していると気持ち悪くなってしまったり、見え方に違和感がでてしまうという点がある。これはそり角補正のあるのレンズを使用することで多少改善することはあるが、完全になくすことはできない。他にも中心ははっきりと見えるが中心から外れるに従って歪みが大きくなってきてしまうというものもある。いずれにしても度付きハイカーブレンズに違和感はつきものというものだ。
そんなレンズ事情の中、オークリーのハイカーブレンズは独自の技術である、オークリー・トゥルー・デジタルにより、歪みが少なく、中心以外のどこをみても綺麗に見ることができるハイカーブレンズを提供している。
なるほど、世界のトップアスリートに使われるわけだ。
またオークリーのレンズはプルトナイトと呼ばれる素材(ポリカーボネイトの種類だと思っている)でできており、至近距離で散弾銃を受けても貫通しないらしい。
度付き、度なしどちらもこのレンズが使用されているため、走行中に前から散弾銃を撃たれても眼だけは無事ということだ。
しばらく使用をしてみて風の巻き込みも少なくとても良かったので夜間用のクリアレンズも購入。レンズの交換が簡単というのも素晴らしい。
そしてまた1年後ぐらいには日中用に偏光レンズであるプリズムブラックも購入し、現在は3つのレンズを持っている。
プリズムブラックを使用してバイクに乗ったのだが…これが意外な結果に。
なんと偏光酔いをしてしまった。ヘルメットのシールドの歪みなのか、視界がなんとも言えない違和感がでてしまい気持ち悪くなってしまった。
ネットで調べてみると、「安いメーカーのシールドは歪みが酷かったが、ARAIやSHOEIのシールドなら発生しない」などのコメントが。私はARAIのヘルメットを使用しているのだが、シールドの精度ではなくレンズとシールドが近い距離にある状況で偏光レンズの特性のデメリット部分(モアレ現象?)が出てしまっていると推測。
以前使っていたモンベルのトレールグラスも偏光レンズであったが、同症状が出なかったのは、偏光性能が低かったから出なかったと考えている。
以降は車に乗る際にプリズムレンズを使用し、バイクの際は調光レンズを使用することで対応している。
気になる値段だがフレーム+調光レンズで6万円ぐらいだったと思う。ネットでフレームだけ購入すればもう少し安く抑えられると思うが、その際はUSフィットとアジアンフィットの間違いにはご注意を。
写真は上からプリズムブラック、調光ミラー,クリアレンズ
さて、フラックベータはとてもいいサングラスではあるが、街で普段使いするには少々スポーティーすぎてしまう。
そこで普段使い用のサングラスを検討。今回はTALEX(タレックス)のレンズで作成しようと思う。
TALEXの偏光レンズは釣りをする人や車の運転が好きな人には名前が知れてきているが、独自の雑光カットフィルターによって、日常の中にある雑光を取り除き、目の疲れを低減させ澄み切った心地よい光景を届けてくれるレンズだ。
TALEXはレンズ専門店のため、TALEX取扱店にフレームを持ち込むことで作成をしてくれる。すべてのフレームに対応できるわけではないのでお持ちのフレームで作成できるかはお店の方と要相談だが、私のイメージではリムがある程度太目のもので、レンズの全周を覆っているフルリムタイプのものであれば大体は大丈夫だと思う。
また、TALEXのレンズは優れた偏光性能を出しているが、その性能を出すために雑光カットフィルターやほかのレンズ素材を何重にも覆って作成されるため、レンズが少し厚めになっている。度なしレンズでも一般的な偏光レンズに比べて厚みがあるため、度付きの場合は度数によって厚みが出てしまう。そのため厚みが目立たないフレームを選ぶことも重要になるだろう。
そんな中で私がTALEXを入れる前提で購入したのはRay-Ban(レイバン)のErika(エリカ)である。
名前の印象から女性モデルと思われがちだが、エリカはユニセックスモデルであり、男女どちらにも手に取りやすいアイテムだ。今回はTALEXのレンズを考慮し、茶色系のフレームにしたかったのと、テンプルが金属で細くRay-Banのロゴの主張が激しくないところに惹かれてしまった。(TALEXのレンズ条件に合い、なおかつ値段が手ごろだったのが一番大きい)
出来上がりはこちら。
Ray-Ban Erika + TALEX TRUEVIEW SPORTS(トゥルービュースポーツ)
TALEXのレンズは見やすさを重視しているため光の透過率が低すぎないのが多い。
(つけている人の目が見えない濃さのレンズもあり、全種類レンズのミラー加工もできる)
そのため、目が見えずに威圧感を与えてしまうのを避けることができる。
相手に威圧感を与えず、なおかつ見やすさをUPするというアイテムが出来上がった。
ネットでErikaを購入し取り扱い店でTALEXレンズを入れてもらった合計金額は5万円くらい。
決して安い買い物ではないが、見たものの記憶というのは一生残るものだろう。
ずっと残るその一瞬をよりよい状態で記憶していくためと考えたら、私は高すぎるとは思えなかった。
今年の夏はこのTALEXをかけて出かけたいと思う。
街で見かけた方は「いいサングラスしてるね!」ではなく「いいレンズしてるね!」と声かけてください。
それでは、東京の街でお会いしましょう。
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