夢の終わり。
7月29日(土)。天気、雨/晴れ。
まずは昨日の詳細を。
夕張にあるユーパロの湯は翌朝まで過ごせる健康ランドかと思っていたが、22時に終了するところだった。かくして、18時からの宿探しが始まったのである。
しかし前から気になっていた。追分にあるとほ宿の「旅の轍」というところで泊めて頂ける事に。夕張から追分への夜間ライドを行い、無事到着。
利用者は私を含めて4人だった。山登りをするという老夫婦。ライダーのおっさん。どなたも楽しい方ばかりでとても居心地が良かった。
そしてなにより1週間ぶりに布団で寝る事が出来た。
皆さんがまだ寝ている中、静かに着替えて出発をした。今日は襟裳岬を往復して苫小牧発のフェリーに乗るだけだ。
襟裳岬は当初諦めていたのだが、北端、東端へ行ったので南端にもという理由と、昨日お話しした女性ライダーの方が今日襟裳岬に向かうと言っていたから向かう気になったという簡単な理由だ。
しかし、今日も朝から雨が降りそうな曇天であった。途中で雨が降って来たので再び雨具の登場。襟裳岬に着くまで小雨が断続的に続いた。
襟裳岬に到着したものの、濃い霧に包まれており何も見えなかった。襟裳岬に立っている看板を見ると、襟裳岬は霧が出やすく一年の1/3は霧に包まれているという。それなら諦めるしかない。
苫小牧に向かうには少し時間があったので、襟裳岬にある物産展で「襟裳岬ラーメン」を頂いた。値段的に普通のラーメンかと思っていたらタラバ蟹の脚やツブ貝が入っていてびっくりした。ラーメンにしてはボリュームがあって美味しかった。
食べた後苫小牧に向かった。「どこかで昨日の女性ライダーとすれ違うかな?」と、思っていたが、すれ違わなかったので、黄金道路の方から行ったのではないだろうか。
苫小牧までの道は快晴であった。
この記事は苫小牧のフェリーターミナルで乗船待ちのタイミングで書いている。
夢から醒めるこの感じ…とても寂しい。
昨日の旅の轍で宿主の方と皆さんが僕の為に「心の旅」を歌ってくれたのを思い出すと涙が出てくる。歌詞の「汽車」の部分を「船」に変えてくれていた。
明日、仙台から東京へ走って今回の旅が終わるが、今回の旅で何を得たのかはまだ分からない。しかし、何十年経っても初めて北海道を回ったこの夏のことを忘れることはないだろう。
それはそうと、1週間ありがとう。家に着いたらすぐに洗車してあげるから少しまっててくれよ、相棒。
This trip is ends.
The next journey is waiting.